わざわざラスティ君に構う必要性を感じられない。ラスティ君のお母さんじゃあるまいし。
私のベッドの上で左足を上にして足を組んでいるアランは、


「お前、もしかして5階に行くのか?」


と言ってきた。


偉そうに聞いてくるもんだから、つい「それが何?」と同じように返してしまった。



「なら俺も行く。あそこは色々あるからな、卓球場とか」


「あ、付いてくって手もあったね。んじゃ僕も行こっかな。そっちの方が断然萌えられそう」


いや来なくていいわよ。
厄介な発想してくれたわね。


部屋から出ていってくれるのは嬉しいけど、まさか付いてくるなんて…。


でもこの2人がそう簡単に引き下がらないということは分かる。


仕方ない、別に一緒にお風呂入るってわけでもないんだし…うまく誘導すれば何か買ってくれるかもしれないしね。



仕方ないから諦めて3人で5階に行くことにしよう。