今の暮らしはだいぶ幸せだから、一生このままだといいなと思いながら……いつかどこへみんなが行ってしまうような気がして、少し孤独だった。


次の日。

今日は瑞希と理衣と学校に向かう。


「瑞希、寝癖ついてる。しゃがんで」


眠そうに目をつまりながら体制低くした瑞希の頭をささっと撫でた。


「よし、オッケー」
「陽菜さん！僕の頭も撫でてください！」
「ええーもう手動かすのめんどくさいから嫌」
「うう……じゃあ、あとで約束ですよ！」
「はいはい」


こんな調子で校舎に入っていった。


みんなクラスが違うので、教室に入っていくと……


見知らぬ男の人が、私の席に座っていた。


……だれ。