シャボン玉がぷちんっと割れるみたいに一瞬。


今まですぐそこに居たはずなのに、

振り返った瞬間消えていそうなくらい儚い。




─────『もう何?大丈夫だってば、俺はここに居るでしょ?』




優しいのに、…はずなのにたまに恐かった。




─────『…………俺の事、怖い?』




彼はたまに、何も映していないような瞳めでどこか遠くを見つめていた。