結婚を認める手続きを終えたという手紙が届く。
そしてメリーティー男爵家からも、ガクガクと震えるペンで結婚を了承するサインが届いていた。
(……お父様、緊張しすぎてすごいことになっているわ)
リュドヴィックは一緒に入っていたロウナリー国王からのメモを読んだ後に、険しい顔で破り捨てていた。
(何が書いてあったのかしら)
ベルトルテ公爵邸で暮らして数日が経つが、問題といえばひとつだけ。
ディアンヌを目の敵にしているカトリーヌのことだろうか。
恐らくディアンヌに嫌がらせをしたいのだろうが、ピーターがディアンヌのそばから片時も離れないことや、マリアたちに阻まれていることも大きいようだ。
カトリーヌは隙あれば、ピーターを引き離そうとしている。
「ピーター様、わたくしと一緒に遊びませんか? とってもおもしろいものがあちらにあるんですよぉ」
「いい……ディアンヌといる」
「そんなことを言わずに、一緒にお菓子を食べましょう?」
「いらない。ディアンヌがいい」
「……ッ!」
どうやらピーターはカトリーヌのことを好いてはいないようだ。
ツンとした冷たい態度に驚いてしまう。
今まで見たことがないような険しい表情とじっとりとした視線をカトリーヌを送っているではないか。
カトリーヌはそんなピーターの態度にかなり苛立っているように見える。
(クソガキ呼ばわりしていたものね……)
そしてメリーティー男爵家からも、ガクガクと震えるペンで結婚を了承するサインが届いていた。
(……お父様、緊張しすぎてすごいことになっているわ)
リュドヴィックは一緒に入っていたロウナリー国王からのメモを読んだ後に、険しい顔で破り捨てていた。
(何が書いてあったのかしら)
ベルトルテ公爵邸で暮らして数日が経つが、問題といえばひとつだけ。
ディアンヌを目の敵にしているカトリーヌのことだろうか。
恐らくディアンヌに嫌がらせをしたいのだろうが、ピーターがディアンヌのそばから片時も離れないことや、マリアたちに阻まれていることも大きいようだ。
カトリーヌは隙あれば、ピーターを引き離そうとしている。
「ピーター様、わたくしと一緒に遊びませんか? とってもおもしろいものがあちらにあるんですよぉ」
「いい……ディアンヌといる」
「そんなことを言わずに、一緒にお菓子を食べましょう?」
「いらない。ディアンヌがいい」
「……ッ!」
どうやらピーターはカトリーヌのことを好いてはいないようだ。
ツンとした冷たい態度に驚いてしまう。
今まで見たことがないような険しい表情とじっとりとした視線をカトリーヌを送っているではないか。
カトリーヌはそんなピーターの態度にかなり苛立っているように見える。
(クソガキ呼ばわりしていたものね……)