顔を上げるとそこには心配そうにこちらを見つめる玲二がいた。

「梨穂、大丈夫か?」
「だ、大丈夫だよ」

そう言って慌てて身を離すけれど、自分でもわかるほどに顔が赤くなっているので顔をあげることができなかった。

そんな私を見て隣の心春はニヤニヤと微笑んでいたのだった。