第3章「初めての冒険」

シーン1: 学校の教室
放課後、美咲が荷物をまとめていると、翔が近づいてくる。
翔: 「ねぇ、桜井さん。明日の日曜日、予定ある?」
美咲: 「え? ない、けど…」
翔: (笑顔で)「じゃあ、ハイキングに行かない?近くに素敵な山があるんだ」
美咲: (驚いて)「え!?ハイキング?でも私…」
翔: 「大丈夫、初心者向けのコースだよ。いろいろ新しいこと、始めてみようよ」
美咲: (迷いながらも)「う、うん…わかった」

シーン2: 美咲の部屋(夜)
美咲が悩みながら服を選んでいる。
美咲: (心の声)「どうしよう…動きやすい服って…でも、体型が目立つのは嫌だな…」
最終的に、大きめのTシャツとジーンズを選ぶ。

シーン3: 山の入り口(翌日朝)
美咲が到着すると、すでに翔が待っていた。
翔: 「おはよう!準備はOK?」
美咲: (緊張した様子で)「う、うん…」
翔: (美咲の様子に気づいて)「大丈夫、ゆっくり行こう。途中で休憩もたくさんとるからね」

シーン4: 山道(上り始め)
二人で山を登り始める。美咲はすぐに息を切らせる。
美咲: (苦しそうに)「はぁ…はぁ…ごめん、もう無理かも…」
翔: (優しく)「大丈夫だよ。ほら、あそこに休憩所が見えるでしょ?あそこまで頑張ろう」

シーン5: 休憩所
二人で水を飲みながら休憩。
翔: 「桜井さん、自然って好き?」
美咲: 「うん、でも…あまり来たことなくて…」
翔: 「僕ね、自然の中にいると心が落ち着くんだ。嫌なことも忘れられる気がして」
美咲: (翔を見つめて)「高橋くんも、嫌なことがあるの…?」
翔: (少し寂しそうな表情で)「まぁね…」

シーン6: 山頂
ようやく山頂に到着。美咲は達成感に満ちた表情。
美咲: 「わぁ…すごい景色…!」
翔: (嬉しそうに)「ね!頑張って登った甲斐があったでしょ?」
美咲: (笑顔で)「うん!ありがとう、誘ってくれて」

シーン7: 下山途中
下山中、急に天候が崩れ始める。
翔: 「まずいな…雨が降りそうだ」
美咲: (不安そうに)「どうしよう…」
翔: 「大丈夫、近くに山小屋があるはずだ。そこまで行こう」

シーン8: 山小屋
雨の中、二人は山小屋にたどり着く。
翔: 「よかった、間に合った」
美咲: (震えながら)「寒い…」
翔: (上着を脱いで美咲に掛ける)「これを着て。体を温めないと」

シーン9: 山小屋の中(夜)
雨は止まず、二人は山小屋で一夜を過ごすことに。
美咲: (心配そうに)「家に連絡しないと…」
翔: 「あ、僕の携帯はまだ電波があるよ。使って」
美咲が家に電話をしている間、翔は窓の外を見つめている。

シーン10: 山小屋の中(深夜)
二人は毛布にくるまって座っている。
美咲: 「ねぇ、高橋くん…なんで私なんかを誘ってくれたの?」
翔: (優しく微笑んで)「桜井さんの目だよ」
美咲: (驚いて)「え…?」
翔: 「どこか寂しそうだけど、すごく綺麗な目をしてるから。もっと輝いてほしいなって思ったんだ」
美咲は言葉を失い、顔を赤らめる。

エンディング
(翌朝、二人は無事に下山。学校に向かう途中。)
美咲: (心の声)「高橋くん…私のことを本当に見てくれてる…」
翔: (少し遠くを見つめて)「楽しかったね」