第11章「新たな挑戦」

シーン1:学校の廊下(朝)
美咲はうつむいて歩きながら考え事をしている。翔が声をかける。
翔:「美咲、最近元気がないみたいだけど、何かあったの?」
美咲:(弱々しい声で)「うん、何だか自信が持てなくて…。翔くんが応援してくれてるのは嬉しいけど、私、もっと強くならなきゃいけない気がして。」
翔:(優しく微笑んで)「大丈夫だよ。美咲はもう十分頑張ってる。新しいことに挑戦するのは怖いけど、一緒に乗り越えていこう。僕は美咲の味方だから。」

シーン2:保健室(昼休み)
昼休み、美咲は保健室で一息ついている。足首の怪我がまだ完全には治っていない。そこに演劇部の顧問の先生がやってくる。
顧問:「桜井さん、少しお話いいですか?」
美咲:「あ、先生…。何でしょう?」
顧問:「文化祭でダンスを披露するって聞いたけど、実は演劇部でも特別公演をやる予定でね。あなたも興味があれば、一緒に参加してみませんか?」
美咲:(驚いて)「演劇ですか?でも、私、経験がなくて…。」
顧問:(笑顔で)「大丈夫。初めての人も多いし、桜井さんには何か光るものを感じるんです。少しでも興味があるなら、挑戦してみてほしい。」
美咲:(少し考えて)「…やってみようかな。でも、不安もあります。」
顧問:「その不安も含めて成長のチャンスだよ。無理はしないでいいから、できる範囲で頑張ってみてくださいね。」

シーン3:体育館(放課後)
放課後、美咲はダンスの練習を見学しながら、演劇部に参加する決意を固めている。翔が体育館にやってきて声をかける。
翔:「美咲、演劇部に入るって聞いたよ。すごいじゃないか。」
美咲:(少し照れながら)「うん…先生に誘われて、やってみようかなって。でも、まだ自信がなくて。」
翔:(励ますように)「新しいことをやるのは誰だって不安だよ。でも、美咲はちゃんと前に進んでる。僕は美咲が何に挑戦しても、応援してるから。」
美咲:「ありがとう、翔くん。でも、失敗したらどうしようって思うと…やっぱり怖い。」
翔:「失敗してもいいんだよ。失敗から学べば、それは成功への一歩だ。だから、思い切ってやってみよう。」

シーン4:演劇部の練習場(翌日)
翌日、美咲は演劇部の初めての練習に参加する。演技の基礎を学びながら、少しずつ自分の役に入り込んでいく。
演劇部員A:「桜井さん、初めてなのにすごく上手だよ!」
美咲:(笑顔で)「本当?まだまだわからないことばかりだけど、楽しんでやってる。」
顧問:「その気持ちが一番大事だよ。焦らず、自分のペースでいいから。」

シーン5:公園(夕方)
夕方、美咲は練習を終えて、翔と一緒に公園を歩いている。
翔:「今日の練習、どうだった?」
美咲:「すごく楽しかった!まだ不安もあるけど、やってみてよかったって思ってる。」
翔:(微笑んで)「それが大切なんだよ。美咲が楽しんでやってるなら、きっと成功するよ。何か困ったことがあったら、いつでも僕に相談して。」
美咲:「うん、ありがとう。翔くんがそばにいてくれて、本当に心強いよ。」

シーン6:美咲の家(夜)
美咲は自宅のベッドに横になり、演劇部での練習を振り返っている。
美咲:(独白)「新しい挑戦はまだまだ始まったばかりだけど、少しずつ自信が持てるようになってきた。翔くんの支えもあって、私も強くなれる気がする…。これからも頑張ろう。」

シーン7:学校の昇降口(翌朝)
翌朝、学校の昇降口で、美咲と翔が一緒に登校している。
美咲:「今日も演劇の練習、頑張ってくるね。」
翔:「楽しんでね、美咲。僕も応援してるから。」
美咲:「ありがとう。今日も一日、頑張ろう!」