病気のことを分かってくれたのは良かったけど、これから学校へはどういう顔して行けばいいのだろう?

クラスの人気者と一緒に住んでいるのが知られたら女子からなんて思われるか。

男子からもからかいを受けるに違いない。

そうしたら、私は今の静かな日常が終わってしまう。

どうしよう。



そんなことを考えているうちに朝になってしまった。

「おはよう」

寝起きの顔で寝癖もついて、案外可愛らしいところもあるんだな笑。

「おはよう、今日、どうする?学校行くの?」

恐る恐る尋ねてみた。

「今日は、色々市役所で手続きがあるから明日から行こうと思ってる」

良かった。

ほっとした。

「了解!」

「あ、時間がやばい!学校行く準備しないと!!」

急いで制服に着替えて、鞄を背負い玄関を出ていく。

「行ってきます!」

いつものように田んぼ道を走っていく。

すると、亮が後ろから追いかけてきた。

「おはよう!真凛!」

「相変わらず、亮は元気いいね、、、羨ましいよ」

「なんかあったのか?」

「うーん、帰りうちに寄ったほうが早いかも」

「わかったわ!そうするよ、放課後自転車置き場で待ってるわ!」

「うん、ありがとう!」