僕は、そんな手紙をみて、涙が止まらなかった。

それと同時にとても母さんに会いたくなった。

でも、もうこの世にはいない。

そんな事実が突きつけられた。

でも、僕はこれからも生きていかなければならない。

母さんが幼馴染の人に僕を託してくれたから、その人のところに行かないと。

僕は、荷造りを始めた。

スーツケースに詰めれるだけ荷物を詰めて、中学の鞄に教科書を入れて家を出た。

この家は、お父さんと母さんとの思い出がたくさん詰まった家だ。

でも、この家ももう引き払うことになった。

名残惜しいけど、家の鍵をかけて不動産屋によって鍵を預けて幼馴染の人の家に行くことにした。

バスに乗り、10分綺麗な山々と田んぼに囲まれている自然豊かな場所にポツンと一つあるバス停に降りた。

荷物を持ち、歩いて5分くらいにある大きな日本家屋の家。

そこが、これから住む家らしい。