「あの、お客様はされますか? お悩み相談」
「え、あの」
「200円なんですけど、初めてのお客様は出血大サービスで無料にしますよ。学生さんみたいだし」
「は、はあ」
私が頷く前に、店員さんが「こっちこっち」と例のパーテーションの奥へと私を連れていく。店先にはいつのまにか昔馴染みのおじいちゃん店主が出てきており、店番をしてくれているようだった。私は、考える間もなく男性店員の前の椅子に腰掛ける。
「あ、申し遅れてましたけど、僕、日向琉人っていいます。この店の店主の孫です。祖父の足が悪いので、一ヶ月前から手伝いに来ています。よろしくお願いします」
「よ、よろしくお願いします」
しどろもどろに頭を下げる私。日向さんはそんな私を微笑ましげに見ていた。
「あの、良かったらお名前を聞いてもいいですか? 名前が分かったほうが相談も聞きやすくて。あ、でも嫌ならいいですよ」
「名前……柳瀬美由です」
少し迷って、私は名前を教えることにした。日向さんは悪い人じゃなさそうだし、教えても問題ないと思った。
「え、あの」
「200円なんですけど、初めてのお客様は出血大サービスで無料にしますよ。学生さんみたいだし」
「は、はあ」
私が頷く前に、店員さんが「こっちこっち」と例のパーテーションの奥へと私を連れていく。店先にはいつのまにか昔馴染みのおじいちゃん店主が出てきており、店番をしてくれているようだった。私は、考える間もなく男性店員の前の椅子に腰掛ける。
「あ、申し遅れてましたけど、僕、日向琉人っていいます。この店の店主の孫です。祖父の足が悪いので、一ヶ月前から手伝いに来ています。よろしくお願いします」
「よ、よろしくお願いします」
しどろもどろに頭を下げる私。日向さんはそんな私を微笑ましげに見ていた。
「あの、良かったらお名前を聞いてもいいですか? 名前が分かったほうが相談も聞きやすくて。あ、でも嫌ならいいですよ」
「名前……柳瀬美由です」
少し迷って、私は名前を教えることにした。日向さんは悪い人じゃなさそうだし、教えても問題ないと思った。