楽屋に戻るとマネージャーから楽譜を渡された。


俺が書いたやつだ。


「シュンちゃん、悪いけどこれ没になったから。」


「・・・わかった。」


俺が書くロック調の曲は全部ボツ。
マネージャー曰く、


「ファンが期待してるのはもっとポップで明るい曲だからさ、シュンちゃんのはちょっとね・・・。まあ機会があったらってことで、とりあえず温存しといてよ。悪いね。」


俺は自分で書いた楽譜を見つめ、立ち尽くした。

温存しとてよなんて言いながら、俺の案が通ったことは一度もない。


俺は怒りとも絶望とも知れない目でマネージャーを見た。