「東京都から来ました宮崎俊介です。よろしくお願いします。」


あっという間にこの時が来てしまった。

クラスの前での自己紹介は、俺の正体がばれないかという普通の転校生とは違う緊張感でいっぱいだった。

こんなに緊張するのは、デビュー前のオーディション以来だ。


教室内を見渡すと、全ての生徒が俺を疑惑の目で見ている気がする。


みんな俺を見るな。

見ないでくれ。