こいつは2年前からファッションモデルをやっている。

街角でスカウトされたから興味本位で、なんて動機なんかじゃなく、自分の意思で数々のオーディションを受けてつかみ取った栄光だ。


俺はモデルになりたがっている頃からアスミを知っているから、オーディションに受かった時は自分の事の様に喜んだ。


満面の笑みで泣きそうな顔の俺の横で、アスミは不器用に微笑んでいた。


そんなアスミはデビュー当時は売れていたが、最近伸び悩んでいるらしくめっきり仕事が減っている。