会社に戻り、取引先のことを報告。

「そうか…」
「すみませんでした」
「いや、君は悪くないだろ」
謝罪するが部長は全く気にしていなかった。


「ふぅ〜」
大きく息を吐く、すると吉田さんからの熱いお茶とお饅頭を出してくれる
「ありがとうございます」
ニコニコしながら去っていく、さすが癒やし枠



その夜、実家から連絡があった。
何度もかかってくる
又何かを言われるのか、そろそろ嫌がらせされるのかと警戒しつつ電話に出る

『お、澪か？元気してるのか？』
「…うん」
　電話の主は父親だ。
父親は妻である母親と夏姫のいいなりになっていて、澪が母親と夏姫に虐められても知らんぷり。空気なような人だった

他愛のない日常会話をするも電話ごしからでも父親から澪に興味すらわかないのが伝わってくる

『…今週末に家族4人で食事会をしないか？』
「急になんで？」
『いや、ちょっと良い事があってな、そのお祝いだよ』
「なんの？」
『あーそれは当日に話す。ビックリさせたいんだよ』

疑問を感じつつ、「わかった」と電話を切る