「そんなこんなで
マスターの家で住み込みバイト(?)が始まったわけで」

『なんか、少し会ってない間に
色々変わりすぎてどこからツッコんでいいのやらです…。』

「大丈夫よ、わたしも思ってるから」



 この子はわたしの前の職場の現№1の
神崎ララちゃん。


『私も先輩のおかげで今があるので
売れる極意がうーたらは賛成なのですが

大丈夫ですか?そのオス。
聞く限り全く勝機ないですよ』



 その通りで。
ナオはやる気があるのかないのか
いまいちわからないのだ。


『ホストやるきっかけとか何だったんでしょう』

「うん、そこもまだ聞けてなくて。
そもそもマスターに弟がいたことも知らなかったし」

『シロさん、確か41歳でしたよね…』

「ナオは21…。」


「『20歳差ー…?』」



 顔を見合わせお互い無言で水を一口。