私は、SNSを使わないし、メールもほぼ使わない。

用があれば電話をかける。

2024年現在の話。

とても平成を生きる人間とは思えない?

あ、もう令和か。

むしろ、高校時代のほうが、ガラケーでメールをガンガン使っていた気がする。

SNSにしても、一時期は、新たに知り合った人たちと必ずFacebook交換するという奇妙な時代もあり、当時はFacebookやLINEも使用していたが、すぐ嫌になり、今に至る。

基本的に、メールもLINEも使わなくても生活は成り立っているのだが、一人だけ、どうしてもメールで連絡しなければいけない相手がいる。

それは、実の姉。

急に電話が鳴るとパニックになるとか何とかで、急ぎの時は、正直かなり困る。

本人曰く、友人皆無とのこと。

友人なし、職なしでも、夫と義両親はいるので、スマホチェックは私よりちゃんとしているのかもしれない。

急いでいるという旨のメールを送ると、大抵はすぐに向こうからかかってくる。

しかし、毎回、

「体調悪いから(※心気症らしい。検査の結果、身体の病気は一切ないとか)10分以内で終わらせて」

なので、結局は10分以内で話がまとまらず、メールするしかなくなる。

私は私で、メールを打つのが面倒なので、最近は専ら音声入力である(※小説を書く時は、流石にちゃんと打ちます)。

ある日、Google音声入力の謎に気付いた。

非常に腹立たしい出来事があり、それは姉にも関係のある話だったので、

「あのクソッタレ弁護士が」

と吹き込むと、

「あのく**** 弁護士が」

と勝手に入力されたのである。

いわゆるF文字。

そのことにビックリし、試しにマザーファッカーとかファッキューなどと吹き込んでみたが、それはそのままカタカナ表記される。

発音が悪いのか?

と、試しに別の端末の翻訳機能にfuck youと言わせ(暇だね…)音声認識させようとしても、普通にカタカナ入力された。

死ねとかぶっ殺すといった物騒な言葉も、そのままだ。

それがあるとき、意外なタイミングで、また伏せ字になった。

住む場所が落ち着いたらFAXを導入するつもりなんだけど…と音声で吹き込むと、FAXがフ***スと入力されたのである。

ネイティブでないと、その禁句ぶりは感覚的にはよくわからないが、お◯◯こレベルの破壊力なのだろうか。

北陸某所では、くじ引きのことをつまんこというらしい。

流石にそれはネタというか、普段は使わないだろうと思い、地元民に聞いてみたところ、まさかの「普通に使う」というリアクション。

私も10年住んでいたが、離れる直前まで、日常会話では一度も聞いたことがないので、西と東では違うのかもしれない。

試しに「つまんこ」と音声入力してみると、何故か、すま**と表記される。

はっきりと発音しても、毎回そう入力されるのである。

なにゆえに…?



【完】