基本は書店として経営されていて、文庫として開放されるのは火、木、土曜の週に三回。


平日は、子どもたちが放課後立ち寄れるように夕方に開放。

土曜日は十時から十二時までは固定で、人員の都合で変更はあるものの、なるべく長く開かれている。


文庫では、今日みたいに、読み聞かせやブックトークなどのイベントも行う。

その都度料金がかかるけれど、月に一回、希望者には自宅まで本の配送もしている。

子どもたちが読みたいときに読めるようにという思いから、春休みなどの長期休み期間中も変わらず文庫として運営しているので、保護者の方の嬉しい言葉をもらうことも多いのだとか。


文庫には、お金だけではなく、本の寄付をしてもらうことも。

「もう読まないから」なんていういらない本ではなくて、「大好きなお話だから、他の人にも読んでほしい」と願われた、宝物の本ばかりが集まる場所。


書店としては、小さいながら原画展やサイン会、公共図書館、他の書店との繋がりがある。


初めてきた人にも分かりやすいように、文庫の人、書店員さんたちは一律、本棚みたいな焦茶のエプロンをつけているんだって。


「落ち葉みたいな色が目印です。困ったらお声がけください」と本多さんが胸元の焦茶を摘んでみせた。