体育祭の1週間前にメンバー表を提出しないといけなかった。当時、女子同士の喧嘩が多発して女子のメンバー選びもしないといけなくなり焦った。表面上しか僕も仲良くなかったので苦労した。迷った挙句電話したのが彼女だった。心よく相談にのってくれたお陰で朝の3時にメンバーが決まった。学校に行くと2人とも不眠で、
 『お陰で眠れなかったじゃねかー』
彼女がいいまた喧嘩の始まりだ。だが疲れてて2人とも元気はなかった。だが周りは

『また朝から痴話喧嘩をしるね』

と言われてしまっていた。その後1限の授業を2人で寝てて怒られた。先生も

『お前ら本当に行動が似てるな』

と笑って言った。
 体育祭当日、僕たちのクラスはくじ運が悪かった。男子クラス対抗ドッヂボールでは、スポーツ推薦の精鋭部隊体育クラスと対戦することになった。結果は4分で全滅。僕たちは逃げるしかなかった。隣の奴が次々と消えていく。僕は逃げ続けた。最後に当てられ終わってしまった。いい所なんて一つも見せる所はなかった…。女子のバレーボールは敗者復活で頑張っていたが準決で負けてしまった。例の感染症対策ため試合は見られないがk子が頑張ってたと後で先生から聞いた。珍しく清々しい表情なので推測はしてたがその顔も綺麗だったと思わず惚れてしまったのかもしれない。次のクラス対抗リレーでは僕は50m走クラス内では十傑ではあったためランナーに選ばれていた。5走者目だった。頑張って1人抜くことはできて全力を尽くせた。彼女も笑顔で応援してくれた。その笑顔が原動力になったのかもしれない。今なら言える『ありがとう』と。
 種目総合結果は15クラス中10番目とかだった。結果はどうでもいい。でもクラスの結束が高まり、k子の必死な表情を見れたことが新たな発見があったと今では思う。必死でやる彼女は名将立花道雪の娘にして西国無双と秀吉に言われた立場宗茂の妻で智勇兼備と名高い立場銀千代を連想させた。ちなみに僕は歴史が大好きだ。選んだ進路は理系でしかも物理コースですがね笑