あー、今最上級に浮いてんなぁ。

入学式が終わり、1週間が経った頃。私は1週間前インフルエンザにかかってしまい学校に来れていなかった。最近の子はコミュ力が高いようで、クラス内ではさっそくグループが出来上がっていた。



2時間目までは、いたって普通に過ごせていた。問題は3時間目である。
3時間目の授業は体育。友達を作るきっかけが出来るかもしれないとドキドキしながら体育館へ向かった。

  
「二人一組作れー」
私が一番恐れていた言葉。
小学生の時は特別仲の良い友達がいたので、その時は安心してできていた。
けれど中学生になってからは、学校を休みがちになり、その間に私としか喋っていなかった友達が、いきなり体育の時間になったときに他の子とペアを組むもんだから少し悔しかった思い出がある。
 そして高校生になった今。心優しいぼっちの子はいないのかな?
 そう思ったときだった「夜月さん、組む人居なかったら一緒にやらない?」その声の主を見てみると、私は驚いた。胸あたりまで伸びた綺麗な黒色の髪の毛、彼女の大きな目は校則に引っかからないくらいの薄いメイクが施されていた。「綺麗」頭ではそう思っていたからか、つい口に出てしまった。私は10秒いや、30秒くらいはフリーズしていたと思う。


彼女に名前を聞いてみたところ、河沼 瑞季と案外素直に答えてくれた。その日の授業はバレーボールだった。ラリーをしろ。という合図が入ると、私たちは自然とボールを打ち合っていた。打っている間は河沼さんはいろんなことを話してくれた。


河沼 瑞季。
彼女もまた入学式には参加できていなかったらしい。そしたらだんだんと行きづらくなり、気づいたら3日も経っていたとのこと。勇気を振り絞って行ってみると案外みんなは話しかけてくれて学校が楽しかったそう。けれど、河沼さんの性格上他の人に