Side悠希

バイクをいじってると、今にも倒れそうな女が居る、
「ここまで、追ってきたのか」
その時は、いつも近づいてくる女の一人だと思っていた…
顔を隠しながら、見ているとその女が泣きそうな声で言った
「もうっ!このどこ〜!!!!!」
それでやっとただのまいごな事が分かった、制服的には同じ高校…
芝居かぁ?
その女が何故か目に留まる…
フラッ
バタンッ!
少し見てると、急に倒れた、その時はビックリして身体が勝手に動いた、
助けろとでも言ってるように…
「あっぶな」
はっ、今の状態…完璧に俺がお姫様抱っこをしているように見える…てかしてる
「おーい…悠希ぃー」
店の奥から声が聞こえる…親父の声だ
「うおっ!どしたのその子!えっおま、悠希だよなぁ?w」
面白可笑しそうに、俺を見て驚く…
まぁ、無理もないな
親父は、俺が女嫌いなのを知ってるから学校をサボってもなんとも言わない
そこには感謝してる、しかしこの女をどうするか…
「親父…この女ここで倒れた…」
あった状況を簡単に説明する、
「まぁ事情は、分かったとりあえず店のソファーで寝かそう。にしても悠希が…」
最後にいらないことを言った気がしたから、軽く親父を睨んだ…
「はいはい、早く連れてこい」
はぁ、何でこの女のために動いたのか…俺ですら分からん
とりあえず店のソファーに置いた
にしてもこの女…俺の周りをうろつくやつよりキレイだなって…///
何言ってるんだ俺は!!
「おいっ、何やってんだ悠希、早くバイク直しに行けっ!」
そういえば、まだ仕事中だった…何で仕事が生きがいだった俺が、俺が!仕事中に遊んでるんだ!!そんなにこの女が気になるか?!
とりあえず仕事に戻るか…
「今からやる」