「神堂さん、ここわかる?」
「どうしたの?中田さん。」

そうクラスメイトが呼んだのに対し返事をする私。

「ここ。ここの数式が上手く理解できなくて…。神堂さんなら分かるかなって……。」
「なるほどね…。どれどれ。あぁ、これ!ここわかんないよね〜!私も苦戦したよ。」
「本当!神堂さんも苦戦したんだね。」
「うん、でも私でさえ理解出来たらから中田ならすぐ覚えれちゃうよ。」

私のクラスでのキャラは「文武両道の天才」だ。
学校という集団生活を過ごす上でキャラづくりは大変重要になってくる。最初は大人しく過ごすか目立つかで迷ったが目立つ方が立ち回りがしやすい事に気づいた。

「中田さん、それでこれは____」

と言いかけた時だった。