「ありがとうございました」 「おいしかったです!また来てもいいですか?」 「もちろん。お持ちしていますね」 「はい!」
は~カフェオレもおいしかったし、先輩も噂の通り優しかったし、もう、あの野郎のことは忘れよう!
それにしても先輩優しかったな~。 しかも想像よりも、イケメンだった・・・。
いや~学校会えたらどうしよう! 絶対にやけちゃう! 





「はぁ~、今日も学校か~」 憂鬱だな~。 「蘭!早く朝ごはん食べなさい~」 「はーい。わかった!」
よし!今日も頑張ろう!   と思ったけど私、春樹と同じクラスだった・・・。 うわー気まずい!
まぁ行くしかないもんな~。 あいつも私に話しかけてこないだろう。
「おはよ~。蘭!!」 「わぁ!びっくりした! おはよう。美奈!」 「おはよ!ちょっとなんで春樹君学校来てないの?」
「あー、実は・・・・・・・」 と言って先生が来る時間まで二人で話すことにした。
「はぁ!!! なにあいつ!! ありえないんだけど!!! あのくそ男!!」 「ちょっと、美奈!声が大きい!」
「あ、ごめん。つい・・・」「でも、怒ってくれてありがとう」 「当たり前じゃん。大丈夫なの?」
「うん!大丈夫だよ。昨日のうちにふっきったから!」 「そっか。じゃあ、いいけど」
「あっ、やばい!時間!」「ほんとだ!急ごう!」 と急いで教室に戻ろうとしたとき、
「あっ!一条先輩だ!!」「え、ほんとだ」 「うわ~相変わらずイケメンだね」 「そ、そうだね」
朝から会っちゃった! その時一瞬先輩がこっちに微笑んだ気がする。
「えっ!今こっち見なかった!?」 「そうかな~」 「絶対こっち見た!」
もしかして、私を見た? いや、そんなことないよね。だって昨日会っただけだし、しかも店員とお客だし・・・
うん、ありえない! でも、本当に私を見たとしたのなら・・・。