などなどいろんなことを考えていたら
「お待たせしました」と先輩がカフェオレを持ってきてくれた。
「わぁ、いい匂い・・・」 「ありがとうございます」 「いただきます」 
「ん~おいしい・・・」 「よかったです」 「このカフェオレ、今ま
で飲んだ中で一番おいしいです」 「本当ですか、ありがとうございます」とカフェオレの優しい味と先輩が優しく微笑んでくれことで、辛かった今日のことがすべてあふれてきてしまい、
「っ、、」 「どうしましたか?」 「す、すいません。今日彼氏の浮気現場を目撃して、しかも振られてしまったんです」
「そうだったんですか・・・」 「すいません急に・・・。このカフェオレすごく優しい味がしたので」 「そうだったんですね。
もうお客さんもほとんどいないし、この席は他の席から離れていてもうお店も閉まるので好きなだけ泣いてください」
「ありがとうございます・・・すいません」 「いいえ。大丈夫ですよ」 「っく、ぐすっ、っふ」
とうとう涙があふれ出てきてしまった。  するとふと、頭が温かいものに包まれた。
「えっ」 「あっ、すいません。つい・・・」 
私は、何気に人の体温に飢えていたのだろう。 ますます涙が出てきてしまった。
「あっ、すいません、嫌でしたか?」 「そんなことありません! むしろうれしいというか、癒されたというか・・・
とにかく全く嫌じゃないです」 「それならよかったです」 そうしてしばらく頭をなでてもらい、涙が枯れてきたとき
「あの、今聞くことじゃないかもしれないんですけど・・・」 「はい。何ですか?」 「あなたって星城高校の生徒ですか?」
「えっなんでわかったんですか?」 「いや、制服が・・・」 「はっ、た、確かに!」 「ふふっ、ごめんなさい
少し面白かったので」 「あはは・・・」 「ちなみに私も星城の二年生なんですが、あなたは何年生ですか?」
「あっ、私は一年生です」 「そうでしたか。あの、私がこのカフェで働いているのは秘密にしてもらえませんか?」
「わ、わかりました。でも何でですか?」 「いや、お恥ずかしいことに私は前に働いていたお店で私のファンという女子がたくさん来てしまい、お店の迷惑になってしまったことがあって・・・このお店は私にとって、とても大切なお店なので同じことはしたくないんです」 「そうなんですね。もちろん誰にも言いません!」 「ありがとうございます」 「ふふっ、二人の秘密ですね!」
「ふふっ、そうですね」