「なに・・・あれ」
彼氏と帰ろうと思って、教室に迎えにいったら、そこでは彼氏と学年一の美女と言われている、佐藤美瑠ちゃんがいた。
何をしているのかと思ったら、なぜか二人は近づき、抱き合った。 「え・・・?」
「いいの?春樹君。彼女いるんでしょ?」「いいんだよ。あいつは可愛げもなくてつまんないやつだからさ」「でも・・・」
「いいんだよ。俺は美瑠が好きなんだから」「春樹君・・・」すると二人は顔を近づけ、キスをした。
「んっ、」ちょっと待ってよ、どういうこと?
理解が追い付かずその場から動けない。 もう見たくないのに・・・。 今すぐ逃げたいのに・・・。
すると、二人が唇を離した。 
やっと私の頭も追いつき、「すみません、全部見てたんですけど!」「えっ、蘭?」「これ、どういうことよ!」
二人に声をかけ、教室に入ると、春樹は「見てたならわかるよな?俺は美瑠と付き合うから、別れてくれ」
「は?あんたねぇ!」「あ~もうめんどくせぇな!お前、女らしくねーし、いまだにキスもさせてくれないしよ。
もううんざりなんだよ」「えっ・・・」「だから、別れてくれ」「・・・・・・わかった」
「お、わかってくれたか。じゃあな」二人は教室を出ていった。その時美瑠ちゃんが私に向けていやらしく笑ったのは、
見間違えじゃないだろう。「ふっ、っくなんで、なんで・・・」涙があふれてくる。
ほんとに大好きだったのに、春樹は私のこと好きじゃなかった。   もういやだ・・・。
涙が出なくなってきた時にはあの光景を見てから20分以上がたっていた。
「かえろう・・・」