私の中だと、
一応、〝元カレ〟だけど。



もしかしたら、今宵くんは...............



(私のこと、
〝元カノ〟とは.........っ、思ってないよなぁ、)



心の中で、
そんなマイナスなことを考えていると。



「僕、ずっと幸花さんに会いたかったです」



ふわりと、聞こえてきた優しい声。



「.........っ、う、そ、」



ビックリ..................した。



今宵くんの、
〝夢〟を応援するとはいえ振ったのは私。



当然、会う資格なんてないと思ってたのに.........



「僕がいつ嘘なんか言いました?」



私の前を歩いていたハズの、
今宵くんが、私の目を真っ直ぐ見て言った。