魔導具店『辺境伯の御用達』 ーThe margrave's purveyorー(ザ・マーグレーヴス・パーベヤー)
ファンタジー
完
222
安野 吽/著
- 作品番号
- 1734421
- 最終更新
- 2024/10/16
- 総文字数
- 224,136
- ページ数
- 485ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 1,326,786
- いいね数
- 222
- ランクイン履歴
-
総合92位(2024/10/24)
ファンタジー2位(2024/10/22)
- ランクイン履歴
-
総合92位(2024/10/24)
ファンタジー2位(2024/10/22)
これは、自らを苛む貴族家から解き放たれたひとりの女性が、ひとつのお店を通して自分と出会い直す物語――。
ノルシェーリアという王国に、魔道具作りを生業とすることで急速に名を上げたファークラーテン子爵家という家柄があった。
その当主が屋敷の侍女に手を付け生まれたサンジュは、魔導具師として優秀な技術を備えながらも、当然のごとく父母や冷酷な長兄ソエル、残虐な次兄ザドに虐げられる毎日を送っていた。
あげく身売りのような形で嫁がされることになり、そのことに絶望した彼女はある日……自らの命を断とうと王都の橋の上から冷たい水の中へ飛び込んでしまう。二度と上がって来られぬように重荷を抱えて。
そこで救いの手を差し伸べたのが、自らの身を獣に変える魔術を宿す辺境伯、ディクリド・ハーメルシーズという男だった。
たまたま嫁探しで、広大な辺境ハーメルシーズ領から訪れていた彼にすべてを打ち明け、領地に連れ帰られたサンジュ。
彼女はそこで数々の新しい出会いから他人の言いなりだった自分と決別し、やがて自らの意志の元、その技術を誰かのために役立てたいと望むようになる。そしてディクリドの尽力もあり、街で一軒の魔導具店を構えることに――。
だが、あの一家が娘を利用することを諦めるはずもなく、その頃には遠方の地で策謀が動き始めていた……。
ノルシェーリアという王国に、魔道具作りを生業とすることで急速に名を上げたファークラーテン子爵家という家柄があった。
その当主が屋敷の侍女に手を付け生まれたサンジュは、魔導具師として優秀な技術を備えながらも、当然のごとく父母や冷酷な長兄ソエル、残虐な次兄ザドに虐げられる毎日を送っていた。
あげく身売りのような形で嫁がされることになり、そのことに絶望した彼女はある日……自らの命を断とうと王都の橋の上から冷たい水の中へ飛び込んでしまう。二度と上がって来られぬように重荷を抱えて。
そこで救いの手を差し伸べたのが、自らの身を獣に変える魔術を宿す辺境伯、ディクリド・ハーメルシーズという男だった。
たまたま嫁探しで、広大な辺境ハーメルシーズ領から訪れていた彼にすべてを打ち明け、領地に連れ帰られたサンジュ。
彼女はそこで数々の新しい出会いから他人の言いなりだった自分と決別し、やがて自らの意志の元、その技術を誰かのために役立てたいと望むようになる。そしてディクリドの尽力もあり、街で一軒の魔導具店を構えることに――。
だが、あの一家が娘を利用することを諦めるはずもなく、その頃には遠方の地で策謀が動き始めていた……。
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目次
-
- (1)逃げ出したい日々
- (2)私の使い道
- (3)辺境伯の嫁探し
- (4)温かい涙
- (5)希望の都
- (6)望みを探して
- (7)使用人の仕事
- (8)まともになりたくて
- (9)不思議な迷い
- (10)道はいずこに
- (11)ファルメルの街と領主様
- (12)捨てられないもの
- (13)ファークラーテン家の胎動
- (14)開き始めた道
- (15)命名の時
- (16)開店“辺境伯の御用達”
- (17)戦の先触れ
- (18)絆が絶える時
- (19)噂を求めて
- (20)大切な友のために
- (21)信じること
- (22)ふたりの決断
- (23)各々の思惑
- (24)新年の祝い
- (25)この中のひとり
- (26)知りたいこと
- (27)ディクリド・ハーメルシーズ
- (28)特別な日
- (29)ひとひらの便り
- (30)押し寄せる難題
- (31)開廷
- (32)心を預けた場所
- (33)あの日々の続きを
- (34)春風と祈り
- (35)三度目の幸運
- (36)決戦の舞台
- (37)因果の果て
- (38)ひとりきりの戦い
- (39)英雄の帰還
- (40)約束の再会
- (41)紡いだ今の結び目
- (42)悪逆の幕切れ
- (43)私の愛したお店より
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