一学期の終わりを告げた放課後のチャイムが、耳をすり抜けていく。
明日から夏休みが始まるというのに、私の気分は重たく沈んだままだった。
一人で帰るようになってから、何度も気にしてしまう。
今はぽっかりと空いてしまった彼がいたはずのとなりを。
波琉がいない帰り道はただ味気ない。
学校から家までの道のりが無性に遠く感じた。
「たまにはこっちから帰ろうかな……」
電車を降りると、普段はあまり通ることのない住宅街の小道を歩いた。
いつもの道だと、ふとした瞬間に波琉との思い出が頭をよぎって、また苦しくなるから。
明日から夏休みが始まるというのに、私の気分は重たく沈んだままだった。
一人で帰るようになってから、何度も気にしてしまう。
今はぽっかりと空いてしまった彼がいたはずのとなりを。
波琉がいない帰り道はただ味気ない。
学校から家までの道のりが無性に遠く感じた。
「たまにはこっちから帰ろうかな……」
電車を降りると、普段はあまり通ることのない住宅街の小道を歩いた。
いつもの道だと、ふとした瞬間に波琉との思い出が頭をよぎって、また苦しくなるから。