秋の夕暮れ、紅葉の木の下で、1年ぶりに私は謎の人物ⅹと再会をした。彼が何者なのかは分からない。毎年、同じ日に、同じ時間、同じ場所で再会するのだ。xは突然呟いた。
「会いたい。」
何に会いたいのかは分からない。だか、xは少なからず、生きている人間ではない。なぜなら私が、見える人間だからだ。