「水島 翔馬。翔悟とは二卵性の双子で俺がお兄ちゃんね。よろしく、ひなちゃん。」
ひ、ひなちゃん!?
この人距離の詰め方おかしくないかな…?
翔悟さんとは違って少しチャラい…?
髪もちょっと長めの金髪だし、パーマかかってるし……、いかにも遊んでそう!
「日向ちゃん、今翔馬のことみて遊んでそうって思ったでしょ?」
心さんがニヤニヤしながら私の方を見ている。
翔馬さんは、いつも言われ慣れているのかあんまり激しい反応はしなかった。
「そ、そんなことは……!」
「翔馬って、こんな雰囲気醸し出してるけど、本当は繊細さんなんだよ〜?」
「そういう余計なことは言わないのー。」
翔馬さんが、少しだけ複雑そうな、悲しそうな表情をしてそう言った。
今のは、そういう表情をするようなタイミングじゃなかったような……。