「桃園はなにか知ってるわけ?」

「な、何も知りませんけど。」

「なんか怪しい……。けど、まあいいや。桃園が知ってるわけないもんね、新参者だし。」



 なんだか嫌味な言い方……。



「桂杜は、すぐそういうこと言って〜。ひなちゃんが可哀想でしょ〜?」

「別に?可哀想なんかじゃない。」

「桂杜だって、途中参加でしょ〜。」

「そ、それは…。…けど、もう3年も経ったし。」



 桂杜は、グループがデビューした1年後、中学1年生の時に加入したみたい。


 中学1年生なんて、ほぼ小学生の頃にこんなキラキラした世界に飛び込んだなんてすごいなって思う。



「そういえば、今年でもう5年目になるのか〜。」

「僕以外の皆ももうおじさんだね?」

「んー、桂杜……なんだって?」



 翔馬さんがすかさず桂杜につっかかる。

 そういえば、心さんと翔悟さんの話になっても翔馬さんは、全然悲しそうな顔してなかった気がする。