───癒し───

光がゴールデンウィーク明けから段々と帰りが遅くなった。



「光、ちょっといい?」


「何?」


「最近何かあった?」


「…みーちゃん…俺どうしたらいい?」


「どうした?」


「この春から入院してる女の子が中々上手く立てなくて、諦めてるんだ。どんなに励ましても『どうせ立てる訳ない』って…」


「そっか…」


正直、こんなことを思うのは酷いと思ったが思わずにはいられなかった。


仕事中の光を知りたい、と。


「俺は変わってあげられない、あの子の辛さも解らない…」


「でも、ひーくんはその子を助けたい。笑顔が見たい…ってこと?」


「うん」


「だったら正直にその気持ちを伝えよう、きっと伝わる」


「うん。ありがとうみーちゃん」


「あぁ。だから今日は思いっきりストレス発散しよう!」


「そうだな!」