───離れた人───

「あっ」


「ん?」


スマホを見つめて固まった光からスマホを奪い中身を見る。


「あいつ…結婚してたんだ」


そこには僕に惚れ、僕にキスをした元担任のSNSアカウントがあった。


「返して!…気にしてるでしょ。だから見せたくなかったのに」


「もう大丈夫。気にしてない、最初からずっとひーちゃんだけしか見てないよ」


「みーちゃん…」


如何にも"きゅん…♡"った感じの表情をする光を抱き寄せて、腰に手を回す。


そこからは互いに元担任の名前を出すこともなく、夕御飯を食べて、お風呂に入り、眠りに着いた。