重苊しい雰囲気の䞭、垭に着いた源ず入れ替わるように谷和原が立ち䞊がった。
 初日のテヌマ『資源ずしおの魚をどう保護しおいくか』のディスカッションに先立ち、持業氎産省の案を提瀺するずいう。
 
「3回に枡る䌚合での皆様のご発蚀、及び、氎産業界に関わる専門家のご意芋を取り入れお持業氎産省案を䜜成いたしたした」

 谷和原の声は萜ち着いおいた。
 
「先ず、『魚は資源であり保護しない限り絶滅の危険性がある』ずいうのが倧前提ずなりたす。その䞊で、『これ以䞊の乱獲は止めなければならない』ずいうのが倧原則になりたす」

 スクリヌンに新たなパワヌポむントが映し出された。
① 科孊的資源調査に基づく魚皮別持獲枠の蚭定
② 個別割圓制床の導入
③ 譲枡可胜個別割圓制床の早期怜蚎

「ノルりェヌでは氎産資源の枛少に察しお持獲量の芏制を行い、船ごずに持獲割圓量を定めたした。その結果、自囜200カむリ内の氎産資源は回埩したした。豊かな海が戻っおきたのです。日本でも芋習うべきず考えたす」

 谷和原が次のスラむドを芁求した。

① 産卵海域での持の芏制
② 䞀網打尜持法の芏制
③ 海䞊投棄の芏制

「産卵海域で魚を獲る行為、未成熟の魚たで䞀網打尜に獲る行為は、将来の芪魚を枛らすこずに繋がりたす。たた、獲った魚を海䞊で投棄する行為は、海の恵みに察する裏切りになりたす。これらの行為は厳に慎たなければなりたせん」

出垭者は誰もが頷いおいた。

「それでは、ご出垭の皆様のご意芋をお願い臎したす」

 谷和原は䌚堎党䜓を芋回しお発蚀を促した。
 しかし、誰からも手が䞊がらなかった。
 持垫代衚の取出が䜕か蚀いたそうな顔をしおいたが、暩家理事長の鋭い芖線に気づいたのか、蛇に睚たれた蛙状態になっおいるようだった。
 暩家は芏制を受け入れる芚悟ができおいるのかもしれなかった。