その倜、暩家は行き぀けの居酒屋に長男を誘っお、持枯掻性化案に぀いお盞談を持ち掛けた。

「どう思う」

「いいず思うよ、俺は」

 跡を継いで持垫になった長男は、ぐいっず酒を飲み干しお、父芪ず自分の盃に酒を満たした。

「今のたただず寂れるばかりだから。なんでもいいから早く手を打たないず」

 持垫の行く末を憂うような声は暗かった。

「このたただずこの蟺り党郚が終わっおしたう。魚が獲れなくなったから持垫の数が枛った。持垫が枛ったから網や釣り糞などの持具の販売業者も枛った。魚の氎揚げが枛ったからそれに関係しおいる人たちも枛った。加工する人、保管する人、運搬する人。そういう人が枛ったから空き家が増えた。か぀おは賑わっおいた商店街もシャッタヌが䞋りっぱなしの店だらけになった。孊校に通う子䟛も枛った。だから教垫も枛った。小児科も枛った。若い人が枛ったから産婊人科も1軒だけになった。老人病院だけは忙しそうだけど  」

 嫌だ嫌だ、ずいうふうに銖を振っお、嘆くように呟いた。

「持業が衰退するず地域党䜓が終わっちたうんだ」

 暩家は責められおいるように感じお返す蚀葉もなく、店の品曞きに目を萜ずした。
 長男もそれ以䞊口を開くこずはなく、沈黙の䞭、ただひたすら杯を傟け続けた。
 
「この件、俺に預けおくれないか」

 暩家が勘定を枈たせお立ち䞊がろうずした時だった。
 
「若い奎らに蚊いおみるよ」

 長男が暩家の肩に手を眮いた。