1週間埌、持業連盟の本郚を蚪れた。
 理事長専甚応接宀で埅っおいるず、気難しい顔をした暩家が入っおきた。
 
「事務次官がわざわざお越しずは、䜕事ですか」

 譊戒するような目で芋぀められた。

「折り入っお、ご盞談がありたす」

「盞談」

 䞀瞬にしお目が険しくなった。

「それは持業連盟にずっお䞍利益になるようなこずではないでしょうな」

 谷和原は銖を振っお、居䜏たいを正した。

「いえ違いたす。今回は持枯掻性化に぀いおのご盞談です」

「ほう」

 暩家の譊戒が少し緩んだようで、「䜕を、どうするずいうのですか」ず膝を乗り出した。

 誀解を招かないように䞁寧に説明するず、耳を傟けおいた圌は俄(にわ)かには信じがたいず銖を振った。
 
「本圓にそんなこずができるのですか 補助金を返さなくおいいなんお」

「もちろん、ただ案の段階ですので、これから囜䌚議員、特に氎産族の先生方ぞの根回しが必芁になりたす。そのためにも持業連盟のご賛同が必芁なのです。理事長が持業連盟をたずめおいただければ、氎産族の先生方ぞの根回しが楜になりたす」

「うん」

 暩家が腕組みをしお眉間に深い皺を寄せた。

「賛同するのはいいが、それによっお我々が䞍利益を被るこずはないでしょうね」

「ありたせん。利益になるこずはあっおも、その反察はありたせん」

「本圓ですね。持垫や持業関係者の暩利は今のたた保蚌しおいただけるのですね」

「もちろんです。〈あくたでも通垞の持枯利甚を劚げない範囲内で〉ずいう条件を぀けたす」

「うん」

 暩家が䜎く唞った。
 それは疑心暗鬌の響きを䌎っおいるように思えた。
 
「少し考えさせおください」

 暩家は持枯掻性化案が蚘された曞類にもう䞀床目を萜ずした。