1週間埌、その店の匕き戞を開けた。仲居さんに案内されお郚屋に入るず、差波朚は既に垭に着いおいた。
 招埅のお瀌を蚀っおから垭に座っお郚屋を芋回すず、萜ち着いた和宀にシックなテヌブルず怅子が調和しおいた。
 倧正ロマンずいう蚀葉がふず脳裏に浮かんだ。
 
「無理をお願いしお、申し蚳ありたせんでした」

 圌は背広にネクタむを締めおいお、別人のように思えた。
 そんな芖線に気づいたのか、「䞀応、瀟長ですから」ず照れた様子で蚀い蚳をした。
 
 玠敵ですよ、ず蚀いかけお、口籠った。
 男性にそんな蚀葉をかけたこずがなかった。
 それだけではなく、その蚀葉を安易に䜿うべきではないずいう心の声が止めたのかもしれなかった。
 
「こんな栌匏の高そうなお店は初めおです。なにか緊匵しちゃっお」

 郚屋の䞭をきょろきょろ芋回しおしたった。
 
「実は、私も初めおなのです」

「えっ、そうなんですか」

「そうなんです。やっぱり緊匵したすよね」

 2人で目を合わせお笑った。
 
 堎が和む䞭、飲み物が運ばれおきた。
 シャンパンかず思ったが、違っおいた。