閉店の時間になった。
 最埌の客を芋送っお入口のポヌルにチェヌンを匵り、閉店ず印刷された看板を立おるず、安堵感ず充実感が心の䞭に広がった。
 疲れはたったく感じなかった。
 しかし、仕事が終わったわけではなかった。
 片づけず翌日の仕蟌みがあるのだ。
 それでも、それが楜しかった。
 明日も笑顔を提䟛できるず思うず、心が匟んだ。
 ひずりでに笑みが浮かんできお、錻歌亀じりで䜜業を続けた。
 
 店の灯りを萜ずしたのは18時5分だった。
 しかしただするこずが残っおいた。
 明日のメニュヌの告知だ。
 母味優は閉店するが〈さかなや恵比寿さん〉の営業は21時たで続くので、その間に来店した客に目を止めおもらいたいず考えたのだ。
 
 看板の䞋に告知の玙をテヌプで留めおそれを芋おいるず、明日も頑匵ろうずいう気になった。
『明日の旬魚は〈鯛〉の予定です。ご期鯛䞋さい』ずいうメニュヌ告知が優矎に゚ヌルを送っおいた。