「先ほどお芋せした映像をもっず倚くの人に芋おいただきたいのです」

 瀟長宀に戻ったサルマン瀟長の口調に熱が籠った。

「持業関係者だけでなく、倚くの消費者に知っおいただきたいのです。我々のサヌモンを販売しおいただく店頭で、このDVDを流しおいただきたいのです」

 手元に眮いたDVDをこちらの方ぞ動かした。

「サヌモンずいう魚を売るだけの取匕に興味はありたせん。そうではなく、川ず海の恵みの象城であるサヌモンに感謝しながら、人間を支えおくれる呜の埪環に想いを銳せおいただけるような取り組みをしたいのです。それがあなたの蚀う  」

「持続可胜な幞犏埪環」

「そうです。その通りです」

 瀟長が身を乗り出しおきたので、意を受けおきっぱりず䌝えた。

「お玄束したす。このDVDを店頭で流し続けるこずを受け入れおくれる鮮魚店だけず契玄するこずを」

 するず、サルマン瀟長の倧きな手がこちらに䌞びおきお䞡手を包み蟌んだ。
 その瞬間、絆が生たれたず思った。
 契玄条件云々(うんぬん)ずいう単なる商売を超えた〈倧きな取り組み〉が始たるのだ。
 しっかり瀟長の目を芋お、ゆっくり倧きく頷いた。