その翌日、海利瀟長から枡された名刺を持っお、さかなや恵比寿さんの店舗を蚪問した。
 日本で䞀番䜏みたい街ナンバヌワンに䜕床も茝いた吉祥寺のバむパス沿いにある倧きな建物だった。
 鮮魚店にしおは䜙りにも倧きいので目を芋匵った。
 
 アポむントの時間たで少し間があったので店内を芋お回ったが、よく行くGMSや食品スヌパヌの鮮魚コヌナヌずはたったく違う売堎になっおいた。䞭でも、驚くほどの倧きなものに釘付けになった。

「掻きがいいでしょう」

 いきなり声をかけられお振り向くず、「差波朚です。こんにちは」ず挚拶された。

「あっ、初めたしお、幞倢です。今日はありがずうございたす」

 慌おお頭を䞋げおから名刺を差し出した。
するず、「玠敵な名前ですね」ず名刺を芋ながら埮笑んだ。

「ありがずうございたす」

 名前を耒められお緊匵が解けたので、改めお尋ねた。

「ずころで、この氎槜は」

「凄いでしょう。倧きいでしょう。いっぱい泳いでいるでしょう」

「はい。鮮魚店の䞭にある倧氎槜なんお、初めお芋たした」

 本圓に驚いたこずを䌝えるず、䜕床も頷きながら「お客様に生きた魚を芋おいただきたくお」ず倧きく手を広げた。䞭には䜕十匹もの魚が泳いでいた。

「氎族通以倖では生きた魚を芋る機䌚はないですよね。それに、氎族通に行く機䌚がそんなにあるわけではないし」

「そうですね、確かに」

「倧人も子䟛も死んだ魚しか芋たこずがないんですよ。その䞊、最近の魚売り堎は切り身や刺身の盛り合わせばかりになっおいるから、魚がどんな圢をしおいるかもわからなくなっおいるんです」

「本圓ですね。蚀われおみれば、その通りだず思いたす」

「で、ね、泳いでいる魚を芋おもらえば、魚をもっず身近なものに感じおもらえるかなっお思ったんですよ」

 頷いお氎槜に目を戻そうずするず、小さな女の子が走っおくるのが芋えた。