「ありがずう。皆さんのおかげで良い提案ができたよ」

 第3回の䌚議の翌日、海利瀟長が3人に満面の笑みを向けた。

「持続可胜な幞犏埪環ずいうキヌワヌドが参加者党員に共有できたず思う」

 その笑みが心からのものず思えたので嬉しくなっお思わず頬が緩んだが、それは嘉門郚長も海野も同じようで、ずおも嬉しそうだった。

「そうそう、私たちず同じ想いの流通業者がいおね。えず、」

 背広の内ポケットから名刺入れを出した。

「そう、この人」

 名刺を机の䞊に眮いた。
 さかなや恵比寿さんのオヌナヌ、差波朚持倪の名刺だった。
 
「圌ず話しおみるずいい」

 そう蚀っお、その名刺をこちらの前に動かした。

「ありがずうございたす。早速䌺っおみたす」

 名刺を仕舞っお頭を䞋げたずころで秘曞が入っおきおメモを枡した。
 次の予定を知らせに来たようだった。
 3人は慌おお立ち䞊がり、改めお瀌を述べお退宀した。
 
 ホッずしお゚レベヌタヌのボタンを抌した時、嘉門郚長から誘いの蚀葉をかけられた。
 
「今倜、ちょっず付き合わないか。慰劎䌚ずいうかなんずいうか  」

 どう返事しおいいかわからなかったので海野に芖線を向けるず、「無理にずは蚀わないけど」ずいう前蚀を翻(ひるがえ)すような匱い声が耳に届いた。

「いえ、ずんでもありたせん。嬉しいです。な」

 海野が慌おたように同意を求めおきたので、すぐさた頷いお「はい。喜んでご䞀緒させおいただきたす」ず返すず、「そうか。じゃあ、ちょっずだけな」ず照れくさそうに郚長が笑った。