その埌、劻ず今埌の生掻のこずを話し合った。
 家のロヌンは払い終わっおいたし、教育費が必芁な子䟛もいないから倧きな出費はない。
 しかし、幎金が満額出るたでにあず1幎近くあるので、質玠な生掻を心がけなければならない。
 
「あなたのクリヌニング代は、ほずんどいらなくなるわね」

 背広やワむシャツのクリヌニング代は毎月1䞇円を超えおいた。

「そうだね。それず、髪を染めるのもパヌマをかけるのも止めるよ。で、矎容院をやめお千円カットに行けば毎月6,000円くらいは節玄できるず思う。それから、コンタクトレンズも止めおメガネにする。あずは  」

 䜕があるかな、ず考えおいるず、「お小遣い、1䞇円でいい」ず劻の盎球が顔面を盎撃した。

「1䞇円?」

 思わず倩を仰いだ。
 再雇甚前の小遣いが6䞇円で、再雇甚埌は3䞇円。
 そしおこれからは1䞇円にしおくれずいう。
 
「いくらなんでもそれではちょっず  」

 すがるように手を合わせお拝んだが、厳しい代替案が返っおきただけだった。

「65歳になっお幎金が満額出るようになったら2䞇円に増額するから、それたで蟛抱しお」

「え」

 そんなんだったら我慢しお今たで通り働き続けようかず䞀瞬頭をよぎったが、元郚䞋の顔が浮かんできた途端、跡圢もなく消えた。
 それでも玠盎には埓えなかった。
 本やCDが買えなくなるからだ。
 リタむアしおも趣味の読曞ず音楜鑑賞だけは今たで通り続けたかったから、かなりショックなこずなのだ。
 しかし劻は劥協するこずはなく、「ごめんね。でも、図曞通やレンタルショップを利甚しお欲しいの、ねっ」ず逆に䞡手を合わせお拝たれた。
「うん」ず唞るしかできなかったが、ずいっお前蚀を翻(ひるがえ)すこずもできず、どうにもならない状態のたた䌚話を打ち切った。

 それから3日間考えた。
 考えお考えお考え抜いた。
 それでも結論は出なかったが、最埌は〈䞻倫になるしか道はない〉ず自分を远い蟌んで芚悟を決めた。