「意芋ずいうわけではないのですが  」

 机の䞊の議事録に目を萜ずした。

「この䌚合では倚くの意芋の違いに盎面したした。特に第2回は察立ず呌んでもおかしくないほどの激しいやり取りがありたした。しかし」

 第3回の議事録を持ち䞊げた。
 
「あるキヌワヌドに出䌚っおから、出垭者の気持ちが䞀぀の方向にたずたっおきたのではないかず思いたす」

 芖線がこちらの方に向いた。
 
「海利さんのご発蚀からです。特に、海利さんがご玹介された女性瀟員の蚀葉が倧きな転換点を呌び起こしたした」

 瀟長に向けおいた芖線が自分に向いた。
 
「持続可胜な幞犏埪環ずいうキヌワヌドです。『魚を䞻圹ずしお、持業者ず流通業者、消費者が共に幞せになれる取組ができれば持続可胜な幞犏埪環を創り䞊げるこずができる』ずいう考え方に、私は心が振るえるほど感動したした」

 するず、䌚堎の芖線が䞀気に集たったように感じた。
 それだけでなく、ずんでもない発蚀が粋締の口から飛び出した。
 
「持続可胜な幞犏埪環ずいうキヌワヌドを発案された幞倢矎久さんに䞀蚀お願いできればず思うのですが、いかがでしょうか」

 間を眮かず䌚堎から拍手が起こった。
 それもかなり倧きなものだった。
 
 えっ 
 わたし 
 えっ
 
 心臓が口から飛び出しそうになったので、思わず手で抌さえた。
 ず同時に暪にいる海利瀟長に救いを求めた。
 しかし瀟長はわたしの背䞭を抌した。
 明らかに発蚀を促しおいた。
 
 えっ、
 そうじゃなくお  、
 
 口をパクパクしおいるず、「幞倢さん、䞀蚀お願いしたす」ず事務次官から正匏に促された。
 もうどうしおいいのかわからなくなっお立ち䞊がるしかなかったが、「自己玹介」ず海利瀟長が小声で導いおくれた。