だって私は、〝完璧〟でいなきゃいけないから。


「あっ、そうそう、鈴音。今度、ここのカフェ行かない?」


紬は私にスマホでそのカフェのホームページを見せながら言った。……ツキノカフェ、というらしい。そこにはアイスクリーム、パフェ、クレープといった、様々なスイーツの写真が乗せられていた。今はスイーツの特集でもやってるのかな。


スイーツは私も好きだし、なにより友達からの誘いは受け入れるのが1番だと分かっているから、私は大きくうなずいた。


「行きたい! いつ空いてる?」


「んー、来週の日曜かな。土曜日部活あってさ。鈴音空いてる?」


「うん、空いてるよ。2時に現地集合とかにしとく?」


「うん!それでお願い。鈴音、ありがとう!」


紬は笑顔で私にそう言った。


紬は中学校時代からの親友だ。中学生になって、初めて話しかけてもらえた友達でもある。


「望月さん、だよね? 可愛いなあって思って! よかったら友達になりたい!」