たしかに田中が最初に案内をしてくれた時「お前の前の席の子高橋さんて言うんだけど密かに男子に人気なんだよ〜あの男慣れしてない感じがいいんだよな〜」と言っていたのを思い出す。あの時はどうでもよくて聞き流していたが今になってちゃんと話を聞いとけばよかったと後悔する

理乃「桃ちゃんもきっとお兄ちゃんの事いいって思ってると思うの!だからお兄ちゃんが頑張ればいいと思う!!」

相当高橋さんが気に入ったみたいでなんとか俺と高橋さんを繋げようと力説する理乃を落ち着かせる

理央「わかったから、俺も頑張るよ」

理乃「うん!頑張ってね!」

理乃は満足して鼻歌を歌い始める。とりあえずこの話はいったん終わりにすることができた

歩きながら冷静に気持ちの整理をする

たしかに最初は女なんて全員外見でしか見なくて冷たくしてもクールなんて言葉で美化してくる都合がいいやつがほとんどだと思ってた。でも高橋さんは俺をそんな風に見てなくて最初はすっごい怖がってたのきどんどん素がでできて自分を出してきてくれるのが嬉しくなってた人見知りなのに慣れると思った事言ってくれるのがどんどん可愛く見えてきて女なんてって思ってた俺がこんなに人を好きになるなんて思ってもみなかった