お母さん「まったく、いくら橘くんがくるからってそんなに気合い入れなくてもいいじゃない」

桃「だから違うって!これは理乃ちゃんが来るからで」

お母さん「はいはい、わかったわよ〜そうゆう事にしとくわね」

お母さんは私が橘くんが来るから緊張してると思ってるほんとに違うのに!

現在の時刻は16時だからそろそろ橘くんがきてもおかしくない時間になってきた。この間もこのくらいの時間に来たし今日ももうすぐ来るかな

時間を確認しているとお店の扉が開いたので扉の方をみると橘くんがいた。すこし視線を落とすと橘くんに手を繋がれている小さな女の子が立っていた

あの子が理乃ちゃんか!と思い目線を合わせて「いらっしゃいませ」と言うと橘くんの影に隠れてしまった

理央「こら、理乃が会いたいって言ったんだろ?」

桃「大丈夫だよ!こんにちは。私は高橋桃です!お兄ちゃんとは同じクラスなの、よろしくね」

理乃「こんにちは…理乃です。5歳です」

理乃ちゃんが橘くんの後ろからひょっこりと顔を出して挨拶してくれた。その仕草がとっても可愛くて私はにやけそうな顔をなんとか引き締めて話しかける