翌日の朝、いつもの時間に携帯が鳴りラジオ体操の音楽に合わせて
『イッチ、ニィ、サンシ
ィ』
毎日これだも~!
よし!起きるとするか。
良平が今日は花の寺門家の秋のお彼岸のお墓参りに連れて行ってくれるという。
私はお供え物を用事しポットにお茶を入れていると、
『後、2、3分で着くよ』
と電話が入る。
私はまたドライブができると嬉しくて自然に歌を口づさんでいる。
花は毎年、お盆のお参りは欠かさないで来ていたが、今年は春のお彼岸にも良平がシャベル持参で雪をかきわけながらお参りをしたんだったわ。
良平はがっちりした体格だから足が雪に埋まって二人で大騒ぎだった。
今年は三回も私のパパとママが眠っているお墓にお参りし静かに手を合わせてます。
良平はこの時、何を思いながら祈っているのだろう。