『 あれ~良平、肩のとこ
ろに猫の毛が着いてるよ。
確か良平はひとりで暮らし
てるんだよね・・・? 』
『 あー、これは実家で飼
ってるんだ、5匹いるん
だ 』
『 5匹も~!? 』
『 名前は
「ムー」
「さや」
「フーコ」
「影丸」
「昂」
アメショーとシャム系、
実家に帰った時はハーネス
を付けて裏山に行き猫たち
は好きにさせておいて僕は
木の根元で ひとり静かに
瞑想してる。
で猫たちがおとなしくなっ
た頃それぞれ食べた草を吐
かせて体と手足を拭いてか
ら家に入れ、それから一匹
づつマッサージをしてやる
んだ。
自分たちは毛づくろいをし
ながら当然のような顔をし
てさ、時々ちゃんとしなさ
いとばかりに噛んだりする
んだ。 』
その時、彼の声を聞きなが
ら俯瞰している自分を感じ
た。