小学生の頃、特定の男の子に、

ブスだの、チビだの、怪力女など、たくさんのことを言われた。


昔から私は護身術や空手をやっていて、他の子達より運動神経はよかったし、力も強かった。

だから、重たい荷物など率先して運んでいた。


先生達には、『小さいのに......大丈夫なの?』
とよく言われていたけど、こんなのへっちゃらだっ!と思っていた。


小学三年生に入ってから、なぜかやたらと男の子たちに悪口を言われるようになった。


「お前ってほんとーにチビだよな!一年生か?』

『え......っ。い、一年生じゃなくて、三年生だよ?』

『は......。マジかよ。チビすぎてわからんかったー』

『そんでコイツチビなくせに力持ちだよな。怪力!』

『怪力クソチビ女〜』

『お前の髪と目の色もキモ〜』

『っ......そんな事言うなんて酷いよっ』


『な、泣くんじゃね〜怪力クソチビ女!』

積極的に嫌がらせをしてきたのは、この、長谷川 琉(はせがわ るい)

ガハハと笑っている男の子たちを見て、涙が溢れてきた。


この時から、男の子=怖い人になっていたんだ。

そして......私の容姿が嫌いになってしまった。