「.......か?..........ん。き......か?......すみません!聞こえてますか?」


ぼんやりとそんなことが聞こえ、ハッと我に返って顔を上げた。


顔を上げた先には有流さんが居た。


わわわわわっ。


びっくり半分恐怖半分で転んでしまいそうになった。

ギリギリのところでなんとか堪え、ふぅと息を吐く。


「あ、のっ、すみませんっ。ちょっと考え事をしてっ」


り、陸くんのことを考えていたなんて、絶対に言えないけどっ。

申し訳なさそうに眉を下げながら、

「ごめんなさい。でも、クラス制度について話しておきたくて......」


わっ、そ、そうだった。元々クラス制度を教えてもらおうと思っていたんだっ。