『ガイア』本社・社長室。

「どうした?璃友」


珍しく、娘の璃友が父である俺に面会を求めて来た。

「お父様…」

璃友の表情は何だか深刻だった。

「お父様…お母様のドレッサーの引き出しからこんなものを見つけました…」

「!!?」

璃友がバックから一枚の紙を出して来た。

「はぁ?」

璃友が俺に見せたのは離婚届の用紙。
麻友の名前がしっかりと記入されていた。

ーーーーー麻友の引き出しから離婚届!!?


「ま、待ってくれ…何かの間違いだろ?」

「心あたりはないの?」

俺は璃友に詰られ、押し黙ってしまった。